セールスフォースの給与はどのくらい?働きやすさの秘訣は?

セールスフォースは高い給与水準を誇る企業として知られており、インセンティブや福利厚生も充実しています。また、働きやすさを支えるカルチャーや福利厚生のポリシーについても特徴があります。セールスフォースでのキャリアを検討している方へ向けて、給与だけでなく、仕事とプライベートの両立を支える社内制度や企業文化の特徴について詳しく紹介します。

目次

監修

荒木大介

株式会社ARK 代表取締役社長/プレジデント・シニアコンサルタント
1998年~ マカフィー株式会社
2002年~ ベリタスソフトウェア株式会社 (現シマンテック) : アカウントマネージャー
2004年~ インテル株式会社 : セールスマネージャー
2013年~ 株式会社ARK : 代表取締役

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セールスフォースとはどんな会社?

セールスフォースは、クラウドコンピューティングを基盤とした顧客関係管理(CRM)ソリューションを提供する世界的な企業です。1999年に設立され、本社は米国サンフランシスコに位置しています。セールスフォースは顧客の成功を最優先にする経営理念を掲げ、信頼、イノベーション、平等、サステナビリティを重要視しています。

セールスフォースの会社概要

セールスフォースは1999年3月に設立され、本社を米国サンフランシスコに置くクラウドコンピューティング企業です。国際データ企業IDCの調査によれば、セールスフォースはCRM(顧客関係管理)プロバイダーとして11年連続で世界1位を獲得しており、北米、ラテンアメリカ、西ヨーロッパ、日本、アジアの各地域で市場シェアのトップを誇っています。売上高は年間349億ドルに達し、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

セールスフォースの経営理念

セールスフォースは、信頼、カスタマーサクセス、イノベーション、平等、サステナビリティの5つの価値を企業理念の中心に据えています。特にカスタマーサクセスの重視は業務体制にも色濃く表れており、「顧客の成功が会社の成功」という考え方が根づいています。
そのため、顧客がビジネス目標を達成するための製品やサービスの提供を重要視している企業であると言えるでしょう。セールスフォースは顧客中心のアプローチを通じて、革新的な解決策を提供し、顧客のニーズに最適化された価値を提供することで、持続可能な成長を目指しています。

セールスフォースの給与について

セールスフォースの給与はどのくらいなのでしょうか?一般的には高年収と言われていますが、ここではセールスフォースの給与について具体的に解説していきます。

セールスフォースの平均年収

2023年末時点での平均年収は1,000万円程度と報告されており、これは日系のIT業界の平均年収である400万円ほどと比較して大幅に高い水準であることが分かります。セールスフォースのIC(Individual contributor)の理論年収は約2,100万~2,200万円で、これは他の大手外資系IT企業とほぼ同じ範囲です。一般的に、30歳で年収が約1000万円になる人が多く、早い人では40歳頃に最大年収に達することがあります。また、セールスフォースは外部からマネージャーを採用することはほとんどありません。

セールスフォースの年収が高い理由

セールスフォースの年収が高い理由はいくつかあります。まず、外資系IT企業であることから、成果が直接年収に反映されやすい環境が整っているためです。また、セールスフォースはさまざまな分野で成長を続けており、持続的な企業成長を見込める点も大きな理由です。加えて、社員への成果報酬やインセンティブの機会が多く、高い年収を実現しやすい環境が整っていると言えます。

セールスフォースの年収の決定法

セールスフォースにおける年収は、主に個人の売り上げノルマとその達成率に基づいて決定されます。従業員が設定された売上目標を達成すると、それに応じてボーナスやインセンティブが支給される仕組みです。
売上目標は高いものの、達成することで受け取るインセンティブの額も相応に高くなるため、成果を出した分だけ報酬が増えるようになっています。また、これらの実績は年次昇給率などにも影響を与えることがあり、個人の業績が給与やキャリアの発展に直接的な影響を与える制度が採用されています。

セールスフォースの福利厚生もおさえよう

社員が快適に働けるように、セールスフォースは様々な福利厚生を整えています。健康保険や退職金制度といった基本的な福利厚生はもちろんのこと、柔軟な勤務時間やリモートワークの促進、キャリア開発のためのトレーニングや教育支援も充実しています。
ここでは、セールスフォースの福利厚生について詳しく解説していきます。

健康支援

セールスフォースの健康支援は包括的で、従業員が自身の健康管理を積極的に行える環境を提供しています。従業員は包括的な医療保険プランに加入することが可能で、自分の健康を維持するための活動に対して毎月100ドルの補助金が支給されます。さらに、必要な時には従業員支援プログラムを利用して、メンタルケアや法律相談などのサポートを受けることも可能です。これにより、従業員は身体的・精神的な健康を保ちながら仕事に集中し、健康面での安心感を得ることが可能となっています。

育児支援

セールスフォースは、社員がライフワークバランスを実現できるような育児支援を展開しています。特に、法定の育児休業制度を超える「グローバル育児休暇制度」を導入し、出生時育児休業で保証されている4週間の期間を超えて、最大12週間の休暇を取得できる仕組みがあります。これにより、社員は経済的・精神的に安心して子供を産み育てることが可能です。さらに、この制度は社員一人ひとりの人生のさまざまなライフステージに対応し、仕事と生活の調和を支援することを目指しています。セールスフォースは、社員が家庭と仕事の両立を図りながら、持続可能なキャリアを築ける環境を提供しています。

キャリア支援

セールスフォースは、リーダーや同僚によるメンタリングやジョブシャドウイングを通じて社員の成長を促進するキャリア支援を行っています。また、社内公募を頻繁に行い、異動を支援することで、社員自らがキャリアパスを選択可能な環境を整えています。個々の能力や志向に応じたキャリア開発プランを提供し、各従業員が自己実現を図れるよう支援しています。

セールスフォースの人事制度や職場環境

セールスフォースの人事制度や職場環境はどのようなものなのでしょうか?ここではセールスフォースの人事制度と職場環境について詳しく解説していきます。

常に改善されていく人事制度

セールスフォースでは、在宅勤務やフレックス制度の導入により、社員のライフスタイルに合わせた就業環境を整えています。このような柔軟な働き方を通じて、社員は集中して仕事に取り組み、最大限の成果を発揮できるようになっています。さらに、個々のニーズやキャリア目標に合わせた人事制度を採用することで、社員が誇りを持って働ける環境を築いています。

誇りを持って働ける環境

創業以来大切にしてきた1-1-1モデルに基づき、セールスフォースは社員が誇りを持って働ける環境を提供しています。1-1-1モデルとは、企業の成功を社会貢献へと役立てるため、就業時間の1%、株式の1%、製品売上の1%をそれぞれ無償で提供する体制です。
これにより、社員は会社が持つ社会的使命に意義を感じ、自身の仕事に誇りを持つことが可能です。また、セールスフォースはボランティア活動を奨励し、社員が積極的に社会貢献活動に参加する機会を提供しています。

まとめ

セールスフォースの給与は高水準で、平均年収は業界トップクラスです。この高給与の背景には、成果主義の文化や個人の成果が明確に評価される仕組みがあります。また、フレックス制度や在宅勤務など、柔軟な働き方をサポートする体制がセールスフォースの働きやすさの秘訣になっています。これにより、社員は仕事と生活の調和を図り、ストレスを軽減しながら成果を上げることが可能です。セールスフォースは、高い給与と働きやすい環境を提供することで、従業員の満足度を高め、持続可能なパフォーマンスを実現しています。

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